2024年度 第51代理事長 新阜 潤一
はじめに
1973年に設立された四條畷青年会議所は昨年、創立50周年という大きな節目を迎 えることができました。これは先輩方が情熱をもって繋いできた賜物だと感じておりま す。この受け継がれてきた50年を、我々はしっかりと受け継ぎ、60周年に向けて繋い でいかなければなりません。めまぐるしく変化する社会に柔軟に対応し、そこに必要とさ れる行動ができれば、必ず「明るい豊かな社会」の実現に近づき、60周年に向けて歩み を進めていけると信じております。
個々の成長と組織力の向上
青年会議所は20歳から40歳という限られた期間でしか活動ができません。一方、メ
ンバーは多種多様な業種が集まっており、様々な価値観に触れることができます。青年会
議所での出会いや活動を通して、様々な経験ができることは仕事や私生活等の場面でも活
かしていけるのではないかと考えます。この期間での経験は必ずそれぞれの成長に繋がっ
ていくものだと信じています。
組織は個々人の集合体です。組織力を高めるためには会員数を増やしていく事は重要で
あり、一人でも多くのメンバーを増やしていけるようにメンバー一丸となって取り組んで
いかなければなりません。そしてメンバー一人ひとりが経験を積みスキルアップすること
ができれば、組織としての力も高まっていくものだと考えます。様々な事業や例会はメン
バーの協力があってこそ充実したものにできます。それぞれの個性を存分に発揮し、切磋
琢磨しながら成長していきながら、個性の輝く四條畷青年会議所をめざしてまいりましょ
う。
地域から必要とされる青年会議所
昨年、60周年へ向けたまちづくりビジョンを作成し、「住みよいまちのために広げよ
う、畷の“わ”」という理念を掲げました。四條畷は暮らしという面において非常に優れた
街ではないかと思います。電車でのアクセスも良く、高速道路を使っての移動もしやすい
場所にあります。生活していく上では非常に利便性の高い地域だと感じております。そこ
に我々青年会議所が「できること」を考え、地域に打ち出していくことができれば、より
魅力的な四條畷になっていくのではないかと考えます。四條畷に暮らす方々にはもちろん
ですが、四條畷に住んでいない方にも魅力を発信していき「四條畷っていいやん!」「こう
いうことやってほしかってん!」と思ってもらえる運動展開をしてまいりましょう。
青年会議所として、行政、各種団体ともしっかりと交流、連携を図っていき地域の抱え
る課題などにアプローチしていく事も我々の責務だと考えております。メンバーそれぞれ
が地域に関心を持ち運動を行っていく事で、地域の抱える課題を知り、それに向けての解
決方法など様々なアイデアを出しあい、事業や例会として地域に打ち出していかなくては
なりません。そうすることで青年会議所が地域の皆様から必要とされるものになっていく
と信じています。
子どもの可能性は無限大に広がっています。これからの未来を担っていく子どもたちに
様々な経験をしてもらうことは重要だと考えています。現代社会はICT化が進むだけに
とどまらず様々な技術革新も進んでいます。今後AIの活用なども増え、こういった分野
はまだまだ発展し続け我々の生活や仕事などは大きく変わっていくと予測されています。
そんな変化の大きい中でもしっかりと対応していける人が育っていかなければ、我々の目
指す理想には繋がりません。また日本 を含 めた7 カ 国の 満1 3~ 29歳 の 若者 を対
象 と した 意識 調査 から自分の将来に明るい希望が持てないという割合が約40パーセン
トもあるという調査結果もあります。これからの日本を担っていく世代の意識に、将来に
明るい希望がもてないという割合が高いことは、非常に悲しい結果であり危機感すら感じ
ます。子どもたちが自分自身の将来に明るい希望をもてるようにする為にも、我々青年会
議所が子どもたちに対して何ができるのかを考え、楽しみながら経験と学べる機会を作り
だしていかなければなりません。子どもたち一人ひとりが輝き、そして成長の一助となる
よう、運動してまいりましょう。
終わりに
四條畷青年会議所はメンバー皆様のご協力が無くては成り立ちません。それぞれ入会し たきっかけや、その時の思いは違うと思いますが、地域の為に、そしてメンバーの為に活 動すれば必ず自分自身に何かしらの形となって還ってくると思います。メンバーの皆さん で1年間を振り返った時に見える景色を素晴らしいものにできるように、一人ひとりのお 力を貸してください。メンバー一丸となって、51年目のスタートとして大きな一歩を踏 み出していきましょう。